アーサー・コナン・ドイル 作品買取

1859年5月22日ー1930年7月7日　スコットランド・エディンバラ出身
作家・医師

名探偵の代名詞で象徴ともいうべき「シャーロック・ホームズ」を創作し、推理小説というジャンルを確立し以後の作家にも多大な影響を与えたイギリスの作家です。

コナン・ドイルは、1859年にスコットランドのエディンバラに生まれました。
父がアルコール依存症だったため、幼少期から青年期は貧しい環境で育ちましたが、裕福な伯父の支援でイングランドの学校へ進学し、1875年にはドイツ語の勉強も兼ねてオーストリアへの留学も経験しました。

1876年にはエジンバラ大学医学部に進学しますが、これは当時少しでも生活費の足しにするために家を医師に間借りさせていて、この医師の影響を受けて医学を志すようになったためです。

ドイルは大学生活をのちの回顧によれば「長く退屈な勉強の毎日」と語っていますが、ここで知遇を得たジョセフ・ベル教授はちょっとした特徴から患者の状況や経歴を言い当てる人物で、彼をモデルにしてシャーロック・ホームズの人物像を作り上げたとされています。

大学卒業後は、船医や大学の同級生と共同経営で医師として勤めたのち個人開業をしますが成功せず、家計の足しにするため患者を待つ空き時間を利用して短編小説を執筆して雑誌社に投稿するようになります。

しかし、原稿はなかなか買い取ってもらえず、掲載されても作者名は掲載されず次に繋がらないため、このまま短編を書き続けても進歩が無いと思うようになり、単行本に出来るほどの長編小説を書こうと思い立ちます。

1886年に長編小説『緋色の研究』を執筆し、これはシャーロック・ホームズシリーズの第１作目ですがなかなか出版社が見つからず、翌年に単行本化されましたが反響はほどほどというレベルでした。

その後、翻訳の他、歴史小説を手掛けますがこれが評判となり、1890年にはアメリカの出版社からの依頼で執筆したシャーロック・ホームズシリーズの第２作『四つの署名』が出版され、この作品も評判となり、医者を廃業して小説家を職業としました。

このころ、同じ人物を主人公とした短編小説の読み切り連載を書くことを考え、すでに2つの作品を発表していたホームズを主人公にするのが容易だろうと判断し、ホームズ短編小説を発表します。
この連載は初回から話題となり、掲載雑誌の販売数を押し上げました。

ホームズシリーズは成功しましたが、ドイル自身は歴史小説が本分だと考えており、歴史小説家として名を残すことを望み歴史小説も手掛けましたがホームズ人気には及びませんでした。

雑誌社からはホームズ作品の続編を要請されたため、1892年から短編12編を発表しますが、連載の最後である1893年12月号の『最後の事件』でホームズを死んだことにして作品を打ち切ってしまい物議をかもしました。

その後、戦争への医療奉仕参加や選挙への出馬（落選）などを経て、ダートムーアに伝わる魔犬伝説に興味を持って書き上げたホームズシリーズの長編小説『パスカヴィル家の犬』を1901年に発表しました。

久々のホームズ作品のファンは喜び、復活への要望がますます高まったことからドイルも復活させることを決意し、1903年に新連載された短編１作目の『空家の冒険』でホームズを復活させ、一連の作品は世界的大人気を博しました。

小説家として推理小説の他にも、歴史小説、冒険小説、科学小説など幅広い分野の作品を発表し、また愛国者として社会運動や政治運動にも積極的に参加し、この業績からサーの称号を得ています。

1930年7月7日　71歳で亡くなりました。

代表作に『シャーロック・ホームズシリーズ』『チャレンジャー教授シリーズ』『ホワイト・カンパニー』など

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