内田　康夫 作品買取

1934年（昭和9年）11月15日ー2018年（平成30年）3月13日　東京都出身
小説家

全国各地を舞台にした旅情ミステリー作品を数多く発表して、各地の風景や人々の心情を書き続けた、日本を代表する推理小説家です。

内田康夫は、1934年に東京府東京市滝野川区（現：東京都北区）に生まれました。
幼少期は、実家が戦災にあったために父の故郷の長野の他、秋田県、埼玉県、静岡県などを転々として過ごしました。

高校を卒業後は、東洋大学文学部国文科に進学しますが後に中退、その後は日本テレビジョン、一光社でCMアニメの制作スタッフを務め、のちにコピーライター、CM制作会社の経営者も務めました。

仕事の傍ら、1980年に『死者の木霊』、翌81年に『本因坊殺人事件』を栄光出版社からそれぞれ自費出版すると、『死者の木霊』が朝日新聞の読書欄で紹介され話題になります。
『死者の木霊』は後に代表作となる『信濃のコロンボ』シリーズの第1作目です。

『死者の木霊』の話題をうけて、浅見光彦を主人公にした第3作目の『後鳥羽伝説殺人事件』が、1982年に廣済堂出版から刊行され、商業ベースでのデビュー作となります。
この作品は、CM制作会社の経営をしていたときに仕事で度々訪れていた広島県府中市のリョービ本社で当時社長だった浦上浩から聞いた、備後地方に伝わる後鳥羽天皇にまつわる伝承を基に創作されました。

1982年には作家業に専念し、仕事が軌道に乗った1983年には長野県軽井沢に拠点を移し、創作を続けました。
フリーのルポライター・浅見光彦を主人公にした『浅見光彦』シリーズを中心に、全国各地を舞台にしたミステリー作品を数多く発表し、浅見光彦は名家の次男坊で、ブルゾン姿でトヨタのソアラを乗り回す「清潔かつスタイリッシュにしてフランク」が特徴の探偵で、従来の日本の推理小説に登場する変わり者の探偵とは一線を画すキャラで人気を博します。

浅見光彦は、「長身かつ甘いマスクの33歳の独身貴族」という設定が女性の人気も掴み、テレビドラマや映画などで何人もの俳優によって実写化されている、日本を代表する名探偵のひとりです。

その後も、精力的に執筆を続け、1999年に沖縄を舞台にした『ユタが愛した探偵』で全国制覇を達成、2006年の『棄霊島』で浅見光彦100事件達成、2007年に著作累計部数1億冊突破、2008年には第11回日本ミステリー文学大賞を受賞しました。

夫婦で豪華客船の旅に出るなど悠々自適な生活を送りながら執筆を続けましたが、2015年に軽度の脳梗塞が見つかり入院、当時毎日新聞で浅見光彦シリーズ114作目となる『孤道』連載していましたが8月12日で終了し、2017年3月には以前のような執筆活動が難しくなったことを理由に、作家活動を正式に休止、その後2018年3月13日に敗血症のため亡くなりました。 83歳没

遺された作品は、現在でも毎年のように新しくドラマ化されるなど、今も多くのファンを楽しませて続けています。

代表作に『浅見光彦』シリーズ、『岡部警部』シリーズ、『信濃のコロンボ』シリーズなど

内田康夫に関する物なら何でもご相談下さい。
珍しい物は高額にて評価致しますので、お気軽にご相談下さい。