吉川　英治 作品買取

1892年（明治25年）8月11日ー1962年（昭和37年）9月7日　神奈川県横浜市出身
小説家

歴史をテーマにした大衆小説を数多く執筆した、戦前戦後を通して幅広い年代から人気を博した日本を代表する小説家です。

1892年に現在の横浜市に生まれた英治は、10歳の頃から雑誌に作文を投稿するようになり、時事新報社の『少年』誌に入選しました。
この頃、家運が衰え始め、家族との確執もあり小学校を中退し、いくつもの職を転々としつつ独学しました。

1910年に上京し、象嵌職人の下で働き浅草に住み始め、この時の町並みが江戸の町を書くにあたり非常に印象に残ったと語っています。

1914年、『講談倶楽部』に投稿した小説『江の島物語』が3等当選し、作家デビューします。
1921年には、東京毎夕新聞社に入社し、次第に文才を認められ『親鸞記』などを執筆します。

関東大震災により新聞社が解散すると、作品を講談社に送り様々な筆名で発表し、作家として独り立ちします。
1925年に『キング』誌に連載した『剣難女難』で人気を得ます。
この作品で初めて「吉川英治」のペンネームを使用しましたが、実はこの時本名の英次（ひでつぐ）で書くように求められていましたが、出版社が「英治」と誤植してしまったのを本人が気に入り、以降これをペンネームとするようになりました。

1935年、朝日新聞で『宮本武蔵』の連載が始まり、これが新聞小説史上かつてない人気を得て、4年後まで連載が続きました。
この作品は、太平洋戦争下の人心に呼応して、大衆小説の代表作となりました。

敗戦後はその衝撃から2年間ほど執筆活動が出来なくなってしまいましたが、親友の菊池寛の求めでようやく書き始め、『大岡越前』などで本格的に復活します。

その後は、1950年より連載を開始して、連載7年にも及んだ大作の『新・平家物語』で第1回菊池寛賞を受賞し、1960年には文化勲章を受章するなど精力的に活動を続けました。

しかし、『私本太平記』の連載終了直前に肺がんにかかり、翌年夏に悪性腫瘍が転移し悪化します。
そして、1962年（昭和37年）9月7日に肺がんのため死去。70歳没

亡くなった後も名を冠した「吉川英治文学新人賞」が残るなど、今も後世に影響を与え続けています。

代表作に『宮本武蔵』『三国志』『新書太閤記』など

吉川英治に関する物なら何でもご相談下さい。
珍しい物は高額にて評価致しますので、お気軽にご相談下さい。