『鬼の踊り 大道芸人の記録』を買取致しました。
買取品目 | |
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美術書 | |
買取方法 | 宅配買取 |
お住まい | 東京都 目黒区 中目黒 |
最寄り駅 | 中目黒 |
※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。
※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。
スタッフからのコメント
東京都目黒区中目黒のお客様より、宅配買取を利用して書籍をお譲りして頂きました。
今回のお客様は、過去に買い揃えてきた画集や写真集などの美術書の処分に、当店の買取査定を選んで頂きました。
送って頂きました書籍は、国内外の芸術家の画集や写真集などが、ジャンル・年代を問わず幅広くございました。
中には、海外で発行された書籍などもありましたので、査定に少しお時間を頂いてしまいましたが、お客様には買取金額に満足して頂けて良い買取でした。
そんな、今回お譲りして頂いた書籍の中からご紹介する一冊は『鬼の踊り 大道芸人の記録』です。
本書は、日本の大道芸人「ギリヤーク尼ケ崎」の活動を、写真やエッセイでまとめた書籍で、1980年にブロンズ社から発行された書籍です。
自伝も収録されており、当初は俳優を志していた著者が創作舞踏を学び、後に芸を極めるために30歳代になってから大道芸に転向した経験などが語られています。
独特の舞踏が賞賛を受け、フランス・アメリカ・韓国・ロシア・中国などでの公演も実施し、1981年からは文化庁芸術祭にも参加するなど評価されていますが、当初はなかなか芽が出ず、警備員やビル清掃などの仕事で糊口を凌いだそうです。
大道芸人として、あくまで路上でのパフォーマンスにこだわり、転向してからは生計をすべて観衆からの「おひねり」で賄っていて、これで生活が出来なければ芸が未熟で芸人としての資格がないと語っているほどです。
ただ、ギリヤーク尼ケ崎の芸はなんの予告もなく、突然街頭公演を行うことが多く、その芸を目撃することは大変難しいと言われていたこともあり、芸を見れた観客は幸運だったそうです。
そんな、貴重な公演を写真で楽しめる本書は、舞踏に限らず「芸」で身を立てたいと思っている方には一読の価値があるのではないでしょうか。
今月19日に91歳になるギリヤーク尼ケ崎ですが、近年はパーキンソン病などを患い、満身創痍ながらも芸を磨き続け、昨年はコロナ過の犠牲者の鎮魂の舞を捧げ、今年8月21日には故郷の函館で公演を行うなど、魂の踊りを続けています。
みつばち書店では、現在では絶版となっていて入手が困難な貴重な書籍も、丁寧に査定し買取金額をご提示させて頂きますので、安心してお気軽にお問い合わせください!