『ほるぷ出版 光琳かるた』をお譲りして頂きました。

千葉県佐倉市ユーカリが丘のお客様よりご依頼を頂き、出張買取にお伺い致しました。

今回のお客様は、ご自宅のリフォームをした際に出た書籍の処分に、当店の出張買取をご利用してくださいました。

当初のご依頼の際のお話では、書籍のみの査定の予定でしたが、他にも不要なものがあるので可能なら買い取ってもらいたいので見てもらえますか？とのご相談を頂きましたので、併せて拝見致しました。

その中から、今回ご紹介するのは『ほるぷ出版 光琳かるた』です。

このお品は、1982年にほるぷ出版から発行された小倉百人一首のセットで、その中でもこの「光琳かるた」は、琳派を代表する尾形光琳が心血を注いで作り上げ、金地に群青・緑青・朱など色鮮やかに描かれた作品は、小倉百人一首かるたの中で最も美しいものと言われています。

下絵などは見つかっていたためその存在は噂されていましたが、長い間行方がわからなくなっていたので、幻の百人一首とされてきましたが、近年に京都で発見され、復刻されました。
そんなところから、復刻され販売されているものは非常に高価で、かるた遊びの札として使用するというよりは、美術品としての目的で所有される方が多いです。

お譲りして頂いたお品も遊ぶことは一切なかったそうで、特製の桐箱入りで、付属の帛紗と匂い袋もセットで非常に状態が良かったため、高く評価をさせて頂きました。

百人一首は、最近ではマンガ「ちはやふる」がアニメや実写映画化されるなど、競技かるたのイメージが強いですが、札の絵柄や和歌でも楽しめる、このような芸術作品も生まれるところは、他のボードゲームなどにはあまりない魅力ですね。

みつばち書店では、書籍のみでなく、美術品や骨董品なども取り扱っておりますので、お気軽にお問い合わせください！