白川　義員 作品買取

1935年（昭和10年）1月28日ー2022年（令和4年）4月5日　愛媛県出身
写真家

「地球再発見による人間性の回復へ」をテーマに、世界各地の名峰や南極大陸など雄大な自然をダイナミックに撮影した、日本の写真家です。

白川義員は、1935年に愛媛県宇摩郡金生村（現：四国中央市）に生まれました。
日本大学芸術学部写真学科を卒業後、ニッポン放送に入社し、文芸部のプロデューサーとして勤務し、1959年にはフジテレビに移籍しました。

1962年に一時休職し、中日新聞社の特派員として8ヶ月間世界一周の写真取材を行いました。
同年12月に退社し、以後はフリーランスの写真家として世界中を取材しました。

1971年に発表した写真集『ヒマラヤ』により、第13回毎日芸術賞と第22回芸術選奨文部大臣賞を受賞しました。

その後は、「地球再発見による人間性の回復へ」と題するシリーズを展開し、全米の41地域を取材した「アメリカ大陸」、聖書に登場する重要な場所251か所を取材した「新約聖書の世界」「旧約聖書の世界」、4年に渡る長期取材となった「中国大陸」、83日間を要して南極大陸を一周し取材した「南極大陸」などのテーマ・シリーズに取り組みました。

1979年から80年にかけての三部作「聖書の世界」により、1981年に日本人として初めて全米写真家協会最高写真家賞を受賞し、南極大陸一周に成功しそこで撮影した作品をまとめた『南極大陸』では日本芸術大賞を受賞しています。

1997年以降には、世界の山岳関係者が選定した「世界百名山」プロジェクトに着手し、世界の名峰127座をカメラに収めた『世界百名山』を刊行し、2001年には日本人としては初めて国際連合郵政局発行の記念切手に『世界百名山』の写真が選ばれています。

2008年からは「永遠の日本」の撮影プロジェクトを開始し、2020年にはシリーズ12作目で集大成となる『天地創造』を刊行し、生涯に渡り地球の荘厳な姿を撮り続け、2022年に87歳で亡くなりました。

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