佐伯　泰英 作品買取

1942年（昭和17年）2月14日ー　福岡県出身
小説家・写真家

「文庫書き下ろし時代小説」という新たなジャンルを確立し、数々の人気シリーズを抱える人気時代小説家です。

佐伯泰英は、1942年に福岡県北九州市八幡西区に生まれました。
実家は新聞販売店を営んでおり、北九州市の折尾駅構内で新聞販売などを行っていました。

当初は家業を継ぐ予定でしたが断念し、芸術家を志すようになります。
日本大学芸術学部映画学科を卒業後、映画やテレビCMの撮影助手を経て、1971年から74年までスペインで過ごします。

1975年からはカメラマン、ノンフィクションライターとして活動し、1981年に発表した闘牛を題材にしたノンフィクション作品『闘牛士エル・コンドベス 一九六九年の叛乱』はドキュメント・ファイル大賞を受賞しました。

1987年には、初の小説作品『殺戮の夏コンドルは翔ぶ（のちに『テロリストの夏』に解題）』を発表し、以降はスペインや南米などのスペイン語圏を舞台にしたミステリ小説や国際謀略小説を多数執筆します。
しかし、日本に馴染みの薄い土地を舞台にしたためかなかなかヒット作に恵まれず、1998年頃には当時連載していた作品も打ち切りが宣告され、作家廃業寸前になります。

この時に編集者から時代小説か官能小説の執筆を勧められ、作家としての生き残りをかけて時代小説への転身を決意しました。

1999年に初の時代小説『密命』を発表し、時代小説2作目の『瑠璃の寺（のちに『悲愁の剣』に解題）』が発売1週間で重版が掛かるヒットとなります。
以後、『密命』シリーズの他、『秘剣』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど数々の人気シリーズを生み出し、多いときには約20日に文庫本1冊を執筆するハイペースな刊行から「月刊佐伯」の異名をとる人気時代小説家になりました。

2018年には、『密命』シリーズに始まる「文庫書き下ろし時代小説」をいう新たなジャンルを確立し、出版業界を活性化させたとして、第66回菊池寛賞を受賞しました。

発表した作品はドラマ化、マンガ化、映画化もされ、多くの方に親しまれています。

代表作に『密命』シリーズ、『鎌倉河岸捕物控』シリーズ、『居眠り磐音』シリーズなど

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