村上　もとか 作品買取

1951年（昭和26年）6月3日ー　東京都出身
漫画家

剣道を題材にした正統派スポーツ漫画『六三四の剣』や歴史漫画の『龍－RON－』、医療時代劇漫画の『JIN－仁－』など、ジャンルを問わず幅広い分野の作品を発表し、数多くの受賞歴も持つ日本の漫画家です。

村上もとかは、1951年に東京都世田谷に生まれました。
父親が映画会社の美術部に勤務していたことから、幼い頃から絵に親しみ、少年時代にはプラモデルの箱絵の戦車や飛行機を描いていました。
また、少女漫画雑誌で『フイチンさん』を読み満州への憧れを持ち、のちの作風に繋がるきっかけとなりました。

当初は小説の挿絵画家を目指しましたが、1960年代の漫画の隆盛を機に漫画へ興味が移り、高校時代に読んだ漫画雑誌『COM』からの影響で本格的に漫画家を志します。

高校を卒業後は建築製図の職業訓練校に進みますが中退し、漫画家のアシスタントを務めながら雑誌への漫画投稿をする日々を送ります。

1972年に、投稿した作品が編集者の目に留まり、『週刊少年ジャンプ』掲載の『燃えて走れ』でデビューしました。
以降は同誌でいくつかの作品を発表し、その後は自身の文芸的な志向や劇画的なタッチの作風から青年誌的な作品を多く掲載していた小学館の少年漫画誌に活動の場を移し、F1グランプリを題材にした『赤いペガサス』、登山を題材にした『岳人列伝（クライマーれつでん）』などのスポーツを題材にした作品で繊細な描写を含んだ力強い作風で注目を浴びました。

1981年に『週刊少年サンデー』で連載を開始した『六三四の剣』は大ヒットを記録し、TVアニメ化やゲーム化もされ、読者層である小学生の間で剣道ブームを起こし、また迫力のある試合シーンや丹念に描かれたドラマ性は大人からも人気を博しました。

1991年からは『ビッグコミックオリジナル』で『龍－RON－』の連載を開始。
本作は15年の長期連載となり、小学館漫画賞青年一般部門受賞など高く評価される代表作となり、漫画家としての活動に大きな転機をもたらしました。

2000年から『スーパージャンプ』で連載開始した医療時代劇漫画『JIN－仁－』は2009年と2011年に実写ドラマ化もされ高視聴率を記録するなど、幅広い世代から支持されました。

2022年にデビュー50周年の節目に東京文京区の弥生美術館にて「村上もとか展」が開催され、また『グランドジャンプ』にて幕末を舞台にした医療漫画『侠医冬馬』を連載するなど、精力的に活動しています。

代表作に『赤いペガサス』『六三四の剣』『JIN－仁－』など

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