『漫画雑誌 COM』をまとめて買取りしました。

山形県新庄市にお住まいのお客様より、書籍を買取りしました。

今回査定のご相談をくださったお客様は、お家の整理の一環で過去に買い揃えてきたコミック本の買取をお願いしたいと、当店へお問い合わせくださいました。
長い期間をかけて揃えたコレクションで、昭和年代に活躍した漫画家の作品を中心に、かなりの冊数に上るとのことで、今回は宅配便でコミック本を送って頂き、査定させて頂きました(*`･ω･´)ﾉ

この度は、大事な漫画のコレクションをお譲りして頂き、ありがとうございました(>᎑<`๑)♡

今回は、通常のコミック本の他に、漫画雑誌も大量にお譲りして頂きました。
その中から、『COM』をまとめてみました。

『COM』は、1967年から1971年にかけて刊行されていた漫画雑誌で、手塚治虫が創刊に深く携わり、従来の子供向け漫画とは一線を画した、大人向けの、より実験的・芸術的な「表現としての漫画」を目指した漫画雑誌でした。

手塚治虫自身が、彼の最高傑作の一つとも評される『火の鳥』を連載したほか、多数の才能ある漫画家を輩出・集結させ、文学的・詩的・哲学的なテーマを扱った作品が多く掲載されて、漫画の「芸術性」や「映画的表現」を追求した作品は、漫画の表現の幅を大きく広げました…( ˘ω ˘ *)

また、この雑誌の最も重要な功績とも言われるのが、読者投稿欄である「ぐら・こん」の存在で、読者から漫画作品を広く募集して、この「ぐら・こん」出身である漫画家が後の日本漫画界で一時代を築き、併せて読者同士が交流し、作品を批評し合う場を提供したことは、後のコミックマーケットやファン活動（ファンダム）の源流になったと言われています(*ˊ꒳ˋd)

しかし、前述の通り雑誌自体は5年ほどで終刊となっていて、商業的にみると成功したとは言えませんが、その実験的な精神と、新人育成に対する貢献は計り知れず、「日本の漫画を単なる子どもの娯楽から、芸術・表現へ押し上げるきっかけを作った雑誌」として、伝説的な存在として今なお語り継がれています(｡˃ ᵕ ˂ )

みつばち書店では、発行から年数が経っている漫画雑誌も買取りの対象です。
年単位でまとまっているなど、複数号でお譲りして頂きますと、よりお引き取りしやすいので、少しでもご興味があればお気軽にお問い合わせください(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)

【山形県 新庄市】