『山田風太郎 ミステリー 傑作選』をお譲りして頂きました。

宮城県石巻市にお住まいのお客様より、書籍をお譲りして頂きました。

今回お問い合わせをくださいましたご依頼者様は、読まずにご自宅で保管している書籍の整理のために、買取をお願いしたいと当店へご相談をくださいました。
売却したい書籍は、日本の作家の文芸作品の全集など、複数巻からなる作品が中心とのことで、メールに添付されていた画像を確認して、今回は宅配便で書籍を送って頂いて査定を行いました

送って頂いた書籍は、昭和後期から平成にかけて発行された日本人作家の文芸作品が多く、全集作品は全て全巻しっかりと揃っていたため、高評価で買い取りさせて頂きました。

この度は、みつばち書店の買取査定をご利用してくださり、ありがとうございました

今回買取しました書籍の中から、私が注目した紹介したい作品は『山田風太郎 ミステリー 傑作選』です。

こちらの作品は、小説家・山田風太郎のミステリー作品を集めた作品集で、山田風太郎が日本ミステリー文学大賞を受賞したことを記念して2001-02年に光文社文庫から刊行された書籍です。

シリーズは、短編や中編小説を各巻テーマ別に編集した全10巻で構成され、山田風太郎の膨大な作品群の中から、多岐にわたるミステリーの側面を堪能できるようになっています

山田風太郎は、『忍法帖』シリーズなどの伝奇小説が有名ですが、緻密な知識を土台とした歴史小説、『人間臨終図巻』などのノンフィクション作品など、ジャンルを超えた多様な作品群で、日本のエンターテインメント文学に多大な影響を与えています。

ただ、元々は大学在学中に雑誌『宝石』の懸賞小説に応募した『達磨峠の事件（10巻に収録）』が入選してデビューし、この作品が江戸川乱歩に見出されたことから、初期には多くのミステリー小説や探偵小説を執筆していて、実はミステリーの分野でも大きな功績を残しています

本シリーズでは、山田風太郎の作品の中でもミステリー作品に焦点を当てていますが、本格ミステリから、探偵もの、サスペンス、性やナンセンス、怪奇もの、戦争を題材にした作品など、ミステリー作品に限定しても彼の多彩な作風を感じられる作品集となっています。

前述の通り、伝奇小説のイメージが強い山田風太郎ですが、ミステリー作家としてキャリアをスタートさせ、本格ミステリーの枠を超えた独自の世界を切り開いた重要な存在として、近年は再評価が進んでいて、これから彼の作品を読んでみたいという方の入門書としてもおすすめの作品集です

今回は、この他にも作家全集や文学全集を大量にお譲りして頂きました。
みつばち書店では、どんなジャンルの文芸作品でも対応可能ですので、お気軽にお問い合わせください

【宮城県 石巻市】