古書『催眠術之進化 全』を買い取りしました。

千葉県多古町にお住まいのお客様からのご依頼で、書籍の出張買取にお邪魔しました。

今回買い取り査定のご依頼をくださいましたお客様は、現在は空き家になっているご実家の処分を予定していて、不用品の整理の一環で書籍の買い取りをお願いしたいとのお問い合わせをくださいました。

空き家になってからだいぶ時間が経ってしまっていて、今後は少しでも早く片付けたいので可能であれば不用品はまとめて引き取って欲しいとご希望されましたので、今回はご実家にお邪魔して査定作業を行わせて頂きました( • ̀ω•́  )

ご実家には、発行から年数が経っている作品が多く、ジャンルも文芸作品に限らず学術書や歴史書などの専門性の高い内容の書籍など幅広く、ご家族の読書好きが伺われる内容でした((￣ ￣*))

傷みが強かった一部は、ご了承を頂き無料引き取りとなりましたが、ほとんど値段をお付けすることが出来、お客様には「古い本ばかりで持っていってもらえるかすら不安だったので、片付いてホッとした」と喜んで頂けました(´▽*)

お譲りして頂いた書籍には戦前に発行された書籍も何冊か含まれていましたが、その中の一冊で今回ご紹介するのは『催眠術之進化 全』です。

こちらの書籍は、大正15年（1926年）に霊息統一学会本院より発行された書籍で、100年近く前に発行された書籍ですΣ(゜ω゜)

当然、経年によるシミや傷みはありますが、古い本にはありがちな虫食いは無く、通読には問題がありませんでしたので、今回は買い取り対応させて頂きました(๑•̀᎑<๑)و

催眠術というと、テレビのバラエティ番組などのイメージから胡散臭い印象を受けますが、本書の序文には「科学に基礎を置き最も新らしき学術…」と書かれていて、催眠術はしっかりと研究がされているれっきとした学問だそうです。

日本では、明治20年（1887年）前後に「催眠術」という用語が一般社会に広まっていたそうで、この本が出版された1926年にはわりと馴染が深い学問だったのかもしれませんね(*˘^˘*).｡oஇ

第20章の催眠術の結論には、「催眠術を以って神秘不可思議となじ、吾人には何等関係なきものとの時代は既に遠き過去に属する」と書かれていて、科学としてかなり期待を持っている印象ですが、現在の状態を知っていて読むとなかなかに興味深いなと思いました。

古い書籍のためかなり読みにくいので読者は限られると思いますが、当時の日本における催眠術の研究の様子などの記述は面白く、催眠術に興味があれば読んでみても損のない一冊かもしれません。

みつばち書店は、戦前に発行された古い書籍の査定にも対応しております。
バーコードがない書籍も問題なく査定させて頂きますので、古い本だからと諦めてしまう前にまずはお気軽にお問い合わせくださいヽ(｡•  –｡)