『毛詩抄 上下巻セット』を買取しました。

東京都清瀬市にお住まいのお客様より、書籍を買取しました。

今回ご依頼をくださったお客様は、数年前に亡くなられたお父様の遺された遺品の書籍の整理のため、当店の買取査定にご相談をくださいました。
お父様は学校の先生をされていたそうで、お仕事で使用されていたという専門書が多くあるとのことでしたので、今回は書籍を宅配便で送って頂き査定を行いました（　＾ω＾）

お父様の蔵書なのでご依頼をくださったお客様自身は価値が全くわからず、いくつかの書籍は生前にお知り合いや同僚の方に譲っていたそうで欠けている作品があるかもしれないとのことでしたが、それでもかなりの冊数をお譲りくださいました(❁´ω`❁)

中には、現在では新刊での入手が出来ない絶版作品など、希少な書籍も含まれていたため、高評価で買取させて頂きました。
この度は、みつばち書店をご利用して頂き、ありがとうございました(*˘︶˘人)

今回買取しました書籍の中から、私が注目したご紹介したい作品は『毛詩抄』です。

こちらの書籍は、臨川書店から2005年に刊行された書籍で、建仁寺両足院に所蔵されている毛詩（詩経）の注釈書で、今回は上下巻をセットでお譲りしてくださいました。

「毛詩（詩経）」は、孔子が編んだとされる中国最古の詩集で、本書は室町時代に学者の清原宣賢が行った毛詩の講義を、建仁寺の僧「林宗二（りんそうじ）」「林宗和（りんそうわ）」の二人が記した書籍を写真に撮り、複製されています。

文章には当時の口語や話法が多く含まれていて、同時に書き留められている余談や時事談から当時の世情や文化的背景を伺うことが出来て、日本語史の研究資料としても貴重な作品となっています((¯ω¯*))

正直、かなり読み手を選ぶ特殊な作品だと思いますが、需要が低い一方で流通数も少ないため、その希少性の高さを評価して高価買取させて頂きました(・ω<)☆

みつばち書店では、研究者や学校の先生などに向けた専門的な書籍も取り扱いが可能です。
一冊ずつ丁寧に査定して買取金額をご提示しますので、処分をご検討の方はお気軽にお問い合わせください٩(｡˃ ᵕ ˂ )و