『市民の記録 銚子空襲』を買取致しました。

千葉県東庄町にお住まいのお客様のご自宅へ、書籍の出張買取にお邪魔しました。

今回の買い取りのご依頼は、亡くなられたお父様が残された遺品の書籍の査定をお願いしたいと、当店へお問い合わせをくださいました。
お父様は郷土史を調べるのがお好きで、千葉県内の歴史書を中心に集めていたそうで、中でも第二次世界大戦期の戦況などを取りまとめた書籍が多くありました。

その中から、今回ご紹介する一冊は『市民の記録 銚子空襲』です。

こちらの書籍は1974年に千葉県の銚子市が発行した書籍で、第二次世界大戦中の1945年に行われた銚子市に対する空襲の記録と、戦後の銚子の暮らしについてまとめられた書籍です。

奥付には「非売品」と書かれているので、おそらく当時限られた関係者のみに向けて発行されたのではないでしょうか。

1945年当時、銚子市には山に陸軍の飛行場、港には海軍の基地もあったという立地条件から標的となり、3月・7月・8月と3度の空襲を受けていて、付属の地図を見ると現在の市役所付近がかなり被害を受けたことがわかります。

写真では、空襲で消失した建物や、戦後の復興を経た銚子駅前の賑やかな様子などが載っています。

普段はあまり気にしませんが、現在でも銚子市内には戦争関連の史跡が点在していて、こういった書籍を読むと、改めて身近なところにも戦争の影響があったんだなと感じさせられます。

みつばち書店では、軍事関連の書籍の買取にも対応しております。
専門的な書籍から郷土史などの限定発行の書籍まで、どんな書籍でも大歓迎ですのでお気軽にお問い合わせください。