『うらめしや～、冥途のみやげ展』の図録を買い取りしました。

茨城県稲敷市にお住まいのお客様からご依頼を頂き、書籍の出張買取にお邪魔しました。

今回ご自宅へお伺いしたお客様は、過去に買い集めていた美術書の査定をお願いしたいと、当店へお問い合わせをくださいました。
大判の美術書がかなりの冊数あるとのことで、今回は直接ご自宅へお引取りにお邪魔しました

査定中にお話をお聞きしたところ、お客様は美術館巡りにも凝っていて、年に数回は展覧会に足を運んでいるとのことでした。
その度に買い求めた図録も大量にあり、少し数を減らしたいので買い取りが可能なものがあれば引き取ってもらいたいとのご希望を頂き、併せて査定して買取対応しました

そんな今回買取しました書籍の中から、ご紹介したい一冊は『うらめしや～、冥途のみやげ展』の展覧会図録です。

こちらの図録は、2015年に東京藝術大学大学美術館で開催された展覧会の図録で、怪談噺が得意で幽霊画のコレクターでも知られる明治の落語家・三遊亭圓朝のコレクションや、「うらみ」を描いた錦絵や日本画を収録しています。

内容は日本画ならではの不気味さ満載ですが、中には漫画チックな少しユーモラスな作品もいくつか収録されています

当時のチラシも一緒に保管されていて、お客様の几帳面さも感じられました

「うらみ」の表現の移り変わりという展覧会のコンセプトと、幽霊や妖怪などのほかグロテスクな画もありかなり読み手を選ぶ図録だと思いますが、その分好きな人にはたまらない図録なのではないでしょうか。
（私自身は怪談やホラーの類が大の苦手なので、あまり手元に置いておきたくないですが）

みつばち書店では、美術館や博物館の特別展などで販売される図録の買取にも対応しております。
そういった図録は、開催期間に会場限定で販売されることが多く、中にはかなり希少な作品もあり、古書市場でも大変人気のジャンルとなっていて、高価買取が可能な場合もありますので、お気軽にお問い合わせください