写真集『土門拳の古寺巡礼』をお譲りして頂きました。

茨城県稲敷市にお住まいのお客様のご自宅へ、書籍の買取にお邪魔しました。

今回買取査定のご依頼をくださったお客様は、過去に買い集めてきた写真集や画集をまとめて買い取ってもらいたいと、当店へお問い合わせをくださいました。
大きめの判の書籍が大量にあるので直接見に来てもらいたいとのご希望でしたので、今回はご自宅へ直接お邪魔して査定作業を行わせて頂きました

美術関連の書籍は、写真や絵を収録している関係から大判の書籍が多く、ページ数が多いと結構な重量になり、いざ処分しようにも古書店への持ち込みだと大変な労力になってきます。
当店の出張買取では、本棚に入った状態でも問題なく査定させて頂きますので事前の準備も必要なく、買取成立の際の運び出しも全てスタッフで行います。

お客様には当日の立会だけお願いしておりますので、お気軽にみつばち書店までお問い合わせください
お客様からは事前準備もほとんどなくお手軽で、買取金額も想定していたよりも高額でみつばち書店に頼んで良かったと嬉しいお言葉も頂け、大満足の買取査定でした

今回お譲りして頂いた書籍の中から、ご紹介するお品は『古寺巡礼 5冊セット』です。

本作は、日本の写真家・土門拳が日本各地の寺院や仏像などを被写体にした作品をまとめた写真集です。
1963年の第1集発売から、12年の歳月をかけて全国の古寺の撮影旅行を続け、1975年発売の第5集の全5巻で完結しています。

今回買取しましたお品は、英文での解説も加えられ1978年から再販された国際版でした。

写真はもちろん、解説の文章も土門拳自ら書き下ろしていて、文章量だけでもかなりの分量で読み応えも十分の作品です

土門自身のこだわりから、印刷には8色の原色版印刷が用いられていますが、原色版印刷の職人が絶えたことを理由に絶版となり、現在では編集された文庫版や単行本のみが入手可能で、サイズが小さく色合いも異なることから、こちらの古い版の人気も依然として高い作品です。

仏像に興味がある方にはもちろんですが、収録されている土門自身による撮影エピソードもとても面白く、仏像に興味無い方も楽しめる独特な内容の写真集です