『復刻版 フランス・アカデミー建築大賞』を買取りしました。

東京都目黒区にお住いのお客様より、書籍を買取しました。

今回買取査定のご依頼をくださったお客様は、お仕事の参考に集めていた書籍が退職に伴って不要になったため、処分をしようと考え当店へ査定依頼のご相談をくださいました。
お客様は建築のお仕事をされていて、売却を検討している書籍も建築関連の書籍が中心とのことでした。

メールでのお問い合わせの際に、冊数があまり多くないので買取が可能かどうか不安とのことでしたので、今回は事前にメールにて査定希望のお品の状態を画像データで送って頂き、対応させて頂きました。

実際に拝見しました書籍は、プロや学生さんなどが対象の専門書がほとんどで、発行部数が少ない珍しい書籍もいくつか含まれていました。
かなりマニアックな蔵書ではありましたが、希少性の高い書籍を何冊もお譲りして頂け、有難い買取査定でした

今回の買取査定でお譲りして頂いた書籍の中から、ご紹介するお品は『フランス・アカデミー建築大賞』です。

本書は、平成3年（1991年）にプロメテウス株式会社より発行された書籍で、「建築大賞（ローマ大賞）」の受賞作品が版画で収録されています。
元々は、1800年代にフランスで発行されていた書籍の復刻版で、3巻セットで各巻約300ページほどの厚みと縦50センチを超える、かなり迫力のある書籍となっています。

ご一緒にありました紹介チラシに細かい仕様が書かれていましたが、全世界限定700部の発行もすごいですが、発売当時の価格がなんと48万円となっています
装丁にもかなりのこだわりが感じられ、所有欲を掻き立てられる素晴らしいセットだと思います。

「ローマ賞」は、ルイ14世治世下の1663年に創設された芸術賞で、芸術を専攻する学生に対してフランス国家が授与した奨学金付きの留学制度だそうです。
建築のほかにも、絵画や彫刻、版画、音楽の各賞が設けられていて、受賞者にはローマへの留学と奨学金が与えられました。

その中でも、建築部門の受賞者には将来的に公共の大建築を委託されるなど出世の道が開かれていたため、学生たちは毎年かなり熱が入っていたそうです。

本書は、そんな歴史と権威のあるフランス・アカデミー大賞の受賞作が楽しめる重厚な作りの作品となっていて、専門家だけでなく一般の方も芸術作品の図録を見るように楽しめる作品となっています。

みつばち書店では、お仕事で使用するような専門的な書籍の買取も大歓迎です。
一冊ずつ丁寧に査定して買取金額を提示させて頂きますので、処分を検討中の方はお気軽にお問い合わせください(^^)/