『姓氏家系辞典 全3巻セット』を買い取りしました。

東京都にお住まいのお客様からご依頼を頂き、書籍を買い取りしました。

今回のお客様は、数年前までご両親が住んでいて、現在は誰も住まわれていないご実家の整理のために、不用になった書籍を処分しようと当店の買取査定にご相談をくださいました。
ご両親はお二人とも読書家だったとのことで、様々なジャンルの書籍が大量にあり古書店に持ち込もうにもどこに頼めばいいかわからないでずっと悩んでいたところ、どんな書籍でも対応可能な当店に惹かれ選んでくださったそうです。

実際に査定希望の書籍を拝見したところ、読書家だったというお話の通り幅広いジャンルの書籍があり、中にはだいぶ専門的な珍しい書籍も含まれていました。
長年読まずに放置状態だったとのことで多少の経年の劣化は見られましたが、発行年数を考えますと比較的状態が良いものが多く、有り難い買取査定でした

お客様からも、ずっと悩みのタネだった実家の本が少しスッキリして頼んでよかったと喜んで頂けました。

今回の買取査定でお譲りして頂いた書籍からご紹介するお品は『姓氏家系辞典 全3巻セット』です。

本書は、大学教授で古代史を専門にしていた太田亮が人生の大半を費やして書き上げた辞典で、全3巻に全国の姓氏を50音順に収録し、その起源、分布、本家・分家との関係、家紋などを詳細に解説しています。
元は1934年から36年にかけて姓氏家系大辞典刊行会から発行された書籍で、今回は1963年に角川書店から発行された復刻版をお譲りして頂きました。

起源についてかなり詳しく説明がされていて、例えば日本の名字ランキング1位の「佐藤」の項を見ると、「藤原秀郷の後胤・公清より出で、子孫甚だ栄ゆ。」と書かれています。
この藤原公清が佐藤姓の起源で、「佐藤」の「藤」は「藤原」から、「佐」は公清の役職の「左衛門尉」から取られた「左藤」が起源だそうです。

こういった説明が全3巻7000ページに渡って収録されていて、自分の名字の項を探して読んでみたくなってしまいました
最近は自分の家系の家系図を作成する方が増えてきていますが、戸籍などの資料のほかにこういった文献も調査の資料として用いることがあるそうです。

自分のルーツを調べるのもそうですが、変わった名字の由来の説など読み物としても面白く、ついつい色々な名字を引きたくなってしまいますね(^^)

みつばち書店では、小説などの文芸書から専門的な辞典など幅広いジャンルの書籍の買取に対応しています。
たくさんの本でどこに相談していいか分からず困っている方は、お気軽に当店までご相談下さい！