『川面凡児全集』をお譲りして頂きました。

東京都にお住いのお客様より、書籍をお譲りして頂きました。

今回のお客様は、数年前に亡くなられたご両親の遺された蔵書の整理に当店の買取査定を利用してみようとご連絡をくださいました。

買取をご希望された蔵書は、ご両親ともにかなりの読書家だったとのことで国内外の作家の文芸書や文学全集などが中心とのことでした。

全集の買取の場合、シリーズによっては古書市場に在庫が多く出回っているものなどでは買取金額をお付けすることが出来ないことがあります。
その為、買取金額に折り合いがつかずに書籍を返却になるなどお客様にお手数をお掛けしてしまう場合が起こることを避けるため、当店ではあらかじめメールで買取希望の書籍の画像を送って頂き、内容や状態、大まかな冊数を確認してから査定のご案内をしております。

今回の買取では文芸書の他にもいくつか査定させて頂きましたが、その中に少し珍しい書籍も含まれておりました。

その中から、今回ご紹介するお品は『川面凡児全集 全10巻セット』です。

本書は昭和60年に八幡書店より発行された書籍で、日本の神道家・川面凡児の全集です。

川面凡児は明治から昭和初期にかけて活動した神道家で、現在でも行われている神道における罪や穢れを祓う「禊」の作法を考案したことで有名です。
戦前に発行された著作は大変多く、その著作は戦後に八幡書店より本全集にまとめられています。

古事記や日本書紀などの古神道の教義を理論化・体系化したものを「祖神の垂示（そしんのすいじ）」と名付けられ、そういった研究内容を全10巻に網羅されている大変興味深い全集になっています。

内容がかなり特殊なこともあり、流通数が少ないことから古書市場でも希少価値が高いシリーズですが、今回は全巻セットで状態も良いお品でしたので、高く評価をさせて頂きました。

今回は、他にもいくつか珍しい書籍をお譲りして頂け、大変ありがたい買取査定となりました(*^_^*)

みつばち書店では、マニアックな内容の専門書なども丁寧に査定して買取金額をご提示させて頂きます。
希少な書籍などはお探しの方も多く思わぬ高額買取もございますので、お心当たりの方はまずは一度「みつばち書店」までご一報ください