『鴎外選集 全21巻』ほか哲学書、思想書などたくさんの書籍を買取致しました。

茨城県神栖市のお客様よりメールでお問い合わせを頂き、ご自宅へ書籍の買取にお伺いしました。

今回のお客様は、小説などの文芸書を中心に、他にも学術書や思想書など幅広いジャンルの書籍をお持ちでした。
中でも文芸書は、作家別の著作集や文学全集など多くお持ちでしたが、どの全集も状態が良く、全巻揃っているものばかりでした。

そこで、今回お譲りして頂いた書籍でご紹介するのは、『鴎外選集 全21巻』です。

『鴎外選集』は、1978年に岩波書店から発行された全集で、『舞姫』や『雁』『高瀬舟』などの小説の代表作はもちろん、評論や随筆、戯曲、翻訳作品などの創作の他に、日記も収録されている、森鴎外の著作のほぼすべてを網羅することができる全集で、ファンから高い人気の書籍です。

他にも、中央公論社の『世界の名著』なども全巻そろっているものばかりでしたので、査定も頑張らせて頂きました。
お客様にも書棚がすっきりしたと喜んで頂きましたが、またすぐにいっぱいになってしまうとおっしゃっていましたので、その際はまた当店へのご依頼をお願いしますとお伝えしました。

森鴎外といえば、つい最近新たに自筆原稿が見つかり話題となりました。
鴎外が明治時代に赴任していた北九州市で、新聞社に寄稿した自筆の随筆原稿が２点見つかり、小倉時代の原稿は見つかっているものが少なく大変貴重だそうです。

いずれの原稿も本名の「森林太郎」名義で、墨で書かれた原稿は、書き直したりことばを足したり、何度も推敲を重ねた様子が伝わってきます。

この自筆原稿は、鴎外の出身地の島根県津和野町にある森鴎外記念館で８月２９日まで一般公開されるそうですが、このご時世で足を運ぶのは難しいので、情勢が落ち着いたら改めて見に行ってみたいですね。

当店では、文学全集や学術書、思想書などの全集を高価買取させて頂いております。
書斎の片づけ等、書籍の整理をお考えの方、ぜひ当店をご利用ください。