『秘奥 台子拾弐伝伝書 乾 坤 ２冊セット』をお譲りして頂きました。

東京都品川区のお客様よりご依頼を頂き、書籍をお譲りして頂きました。

今回のお客様は、趣味のために買い揃えてきた蔵書の処分のために当店の買取査定をご依頼くださいました。
お客様は当初、実店舗への持ち込みの査定を検討していたそうですが、多趣味でジャンルが幅広くあり、書籍ごとに別店舗へ査定をお願いすることになりそうで困っていたところ、あらゆるジャンルに対応可能な当店の宅配買取を見つけて頂いたそうです。

実際に送って頂いた査定希望の書籍は、お客様の多趣味が伺える幅広いジャンルに渡っていました。
専門性の高い書籍も混ざっており、お調べが必要なこともあり、査定金額をお出しするのに時間が掛かってしまいましたが、お客様には満足して頂け、大変良かったです。

そんな、今回お譲りして頂けた書籍からご紹介するのは『秘奥 台子拾弐伝伝書 乾 坤 ２冊セット』です。

こちらの書籍は、大日本茶道学会から発行された茶道指南書で、編集は同会の会長の田中仙翁による書籍です。

田中仙翁は、大日本茶道学会の創始者の田中仙樵の孫で、昭和36年に会長に就任すると、全国各地で茶道の研修や講演を行い、茶道文化の発展に尽力した人物です。
茶道は、明治維新後の新しい世になっても以前の封建的な体質が残り制約があり、ほとんどの流儀が茶道関連の本の出版を禁止していて、口伝による伝承のため誤りも多く、また有閑階級や特権階級のみを対象にして弊害も多かったそうですが、そんな状況を変えたのが大日本茶道学会だそうです。

そんな田中仙翁が編集したこともあり、文章とともに図を使った説明も多く、茶道初心者でも分かり易いのが特徴です。

おそらく同会の会員向けに発行された書籍で一般流通は極めて少なく、希少価値が高いこともあり、古書市場でも高く評価されています。
しかし、和綴じ本のため傷みやすく、状態があまり良くないものが多い書籍ですが、お譲りして頂けた書籍は２冊とも状態が良く、書込み等もありませんでしたので、さらに高く評価をさせて頂きました。

現在では、茶道は割とポピュラーな趣味になっているのは、こういった書籍が理由のひとつなのかもしれませんね。

当店では、一般流通していない珍しい書籍なども丁寧に査定させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください！