『芥川龍之介全集』を買取致しました。

東京都荒川区のお客様からご依頼を頂き、古書の買取をさせて頂きました。

今回のお客様は、亡くなられたお父様の遺品の整理の際に出てきた書籍の処分のために、当店に買取査定の相談をくださいました。
離れて暮らしていたこともあり、片づけに時間が掛かってしまっていて、出張買取で来てもらっても立ち会う余裕がなく書籍の処分に困っていたところ、当店の宅配買取を見つけたそうです。

今回のように宅配買取をご利用の査定では、お客様ご自身で査定希望のお品の梱包と発送をお願いしていてお手数はお掛けしてしまいますが、その分出張買取に比べお客様はご都合をあまり気にせずに利用できる点が好評を頂いています。
また、出張買取の場合は、対応可能なエリアを限定させて頂いておりますが、宅配買取は全国どこからでも対応可能です。

ただ宅配買取では、書籍の内容や状態、数量などによってはやむを得ず買取をお断りする場合もございますので、事前にメールなどでご相談ください。

今回、お譲りして頂いた書籍からご紹介するのは『芥川龍之介全集』です。
こちらの書籍は、岩波書店から昭和9年から10年にかけて発行された普及版と呼ばれる全集です。
残念ながら、１巻と３巻は抜けてしまっていましたが、発行年数を考えるととても状態が良かったです。

芥川龍之介の全集は、岩波書店の他にも筑摩書房版なども発行されており多くの種類がありますが、読みやすさなどは新しい版のものが圧倒的に良いと思います。
その為、古書市場でも新しい版のものが人気で需要も大きいので、買取金額も付きやすくなっています。

しかし、旧字を使用している旧版の方がより作家自身の原稿に近く、意味や表現などの作者の意図を受け取りやすいとのこだわりを持っている方も居て、旧版にも一定の需要はあります。
大学の卒論などに使用する学生さんなどは、あえて旧字が使用されている版を買い求める方が多いです。

こんな風に、古いものには古いものなりの価値が出てくるところに古書の面白さがあって、古書店をやっている醍醐味かもしれません。

当店では、戦前に発行された古い書籍も丁寧に査定したうえで買取金額をご提示致します。
お心あたりの方は、お気軽にお問い合わせください！