『民間治療全集』の査定をさせていただきました

東京都の瑞穂町のお客様より書籍買取のご依頼を受けましたため、ご対応をさせていただきました。

通常、当店で書籍等の買取をさせていただく際には、宅配便を利用して弊店へ査定希望のお品を送っていただく「宅配買取」と、実際にお客様のご自宅などへ伺い対応させていただく「出張買取」のいずれかの方法でご対応させて頂いています。
どちらの方法にもメリット・デメリットがございますが、今回のお客様はお時間などの都合により、宅配買取という形でのご対応をさせていただきました。

今回の買取では、文芸書以外にも医療に関する専門的な書籍も多くございました。
私自身、学生時代に医療系補助職の勉強をしていたため、個人的に興味をそそられる本が多く、ご依頼いただいた書籍を査定していた際には学生時代に聞いたことのある単語などを目にし、懐かしい気分になることができました

今回買取させて頂きました書籍から、ご紹介させていただくのは『平田内蔵吉著　民間治療全集 全6巻』です。

本書は、タイトルの「民間治療」というところからも分かる通り、現代の病院で行われる西洋式の医療とは異なる、東洋医学や漢方などによる療法をまとめた書籍となっております。
著者の平田内蔵吉は、皇法医学研究会を設立し、伝統的民間療法と西洋医学を統合し、新しい療法の創出を図ることを目指しました。

当時、医学界から低く見られていた東洋医学の普及のために、西洋医学の観点に立脚した新しい解釈を社会に発表し、提唱した「皇法医学」は誰でも出来る家庭療法であるべきとの理想の下に一般家庭の人々に治療法を、こういった書籍などで公開していました。

こういった書籍は、通常の文学作品とは異なるため万人受けする内容とは言い難いですが、その分流通数が少なく希少性が高くなりますが、今回は全巻揃っていたことから高く評価をさせて頂きました。

当時の東洋医療をまとめた書籍ということで、情報量に関してはかなりのものとなっており、昔の医学にご興味のある方などには一読する価値があるのではないでしょうか。

みつばち書店では、専門性の高い書籍でも取り扱いが可能ですので、処分をご検討中の方はお気軽にお問い合わせください！