本居　宣長 作品買取

享保15年5月7日（1730年6月21日）ー享和元年9月29日（1801年11月5日）　伊勢国松坂（現：三重県松坂）出身
国学者・文献学者・言語学者・医師

医師の傍ら国学を志し、『源氏物語』『万葉集』などの講義を行い、国学の発展に多大な貢献をしたことで知られる、日本の国学者・文献学者です。

本居宣長は、1730年に伊勢国松坂（現：三重県松阪市）に生まれました。
生家は、木綿などの仲買商人として江戸伝馬町で商売をしていましたが、商いに関心がなく書を読むことを好みました。

十代後半は京都に憧れ和歌への関心を深め『源氏物語』を読み始めましたが、行末を案じた母の勧めで医者となるため、23歳の頃に京都に遊学します。
京都では医学と漢学を学び、また真言宗の僧侶で国学者でもある契沖の著書を読み国学を志しました。

28歳で帰郷し松坂で医師を開業します。
この頃に賀茂真淵の『冠辞考』を読み真淵への敬愛の念を抱くようになり、触発されて国学の研究に本腰を入れるようになります。
宣長は72歳で没するまで町医者として働きましたが、医師の傍ら古典研究を続け、生涯に渡って『源氏物語』をはじめ、『万葉集』『古今集』『新古今集』などの講義を行いました。

34歳のときには、伊勢神宮参宮のため松坂を宿泊中だった賀茂真淵と会い、『古事記』研究の意志をさらに強くし、真淵に入門した35歳ころから35年の歳月を費やして、宣長の国学思想の基礎をなす『古事記伝』を完成させました。

『古事記伝』の執筆の間も多彩な著述は続けられ、他にも随筆『玉勝間』、歌論『石上私淑言』なども執筆しました。

享和元年（1801年）に亡くなりましたが、『古事記伝』は『古事記』の研究と古学を極めた書として、現代でも『古事記』及び古代文化研究の基本書・注釈書として最高の地位を保つなど、今なお多大な影響を与え続けています。

著書に『古事記伝』『源氏物語玉の小櫛』『詞の玉緒』など

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