『エレン・ケイ 思想の真髄』を買い取りしました。

福島県桑折町にお住まいのお客様のご自宅へ、書籍の出張買取にお邪魔しました。

今回のご依頼者様は、数年前まで学校の先生をされていたそうで、買取を希望の書籍は教職時代に買い集めてきた教育関連の書籍でした。
退職して不要になっても手元に残していたそうですが、活用してくれる別の人の手に渡ってくれることを願って今回ご依頼をくださったそうで、そのご要望にお応え出来るようにしっかりと査定して買取させて頂きました(๑•̀ – •́)و✧

この度は、貴重な書籍の売却先にみつばち書店をお選び頂き、ありがとうございました(*ᴗˬᴗ)⁾⁾

今回お譲りして頂きました書籍の中から、ご紹介したい一冊は『エレン・ケイ 思想の真髄』です。

こちらの書籍は、スウェーデンの思想家エレン・ケイの思想を日本の読者に紹介・解説した書籍で、大道館書店から大正4（1915）年に発行された書籍です。

今から100年以上前に発行された書籍ですので、相応の経年の傷みはありましたが通読に支障はなかったため、買取させて頂きました。

エレン・ケイは、1800年代後半から1900年代前半に活動したスウェーデンの社会活動家・社会思想家で、個性を尊重した子どもの教育と、自立した女性の幸せな結婚・母性を提唱し、特に教育の重要性を説いた点で教育史上において今日でも名が残っている著名な女性運動家の一人です。

著作は世界各国の言語に翻訳されていて、日本でも大正デモクラシー期に『青鞜』などを通じて紹介され、日本の女性解放運動に絶大な影響を与えました。

また、彼女が提唱した「子どもの尊重」や「子どもの自由」の考え方は、1989年に採択された「子どもの権利条約」の精神に通じるとされ、彼女が主張した子どもの自由な遊びや個性の尊重は、現代の保育・幼児教育においても支持されていますφ( •ω•́ )

本書では、エレン・ケイの主要な著作である『児童の世紀』（子どもの個性の尊重、家庭教育の重視）や『恋愛と結婚』（自由恋愛、母性の保護）について紹介・解説され、当時の日本においてエレン・ケイの思想がどのように受容され、論じられたかを知るための歴史的資料としても評価されています。

みつばち書店では、学校の先生などに向けて書かれた専門的な内容の書籍の買取のご依頼も歓迎しております。
今回のような、発行から年数が経っている書籍でも、問題なく取扱可能ですので、お気軽にご相談ください( • ̀ω•́  )✧ 

【福島県 桑折町】