『鉄釉推線花瓶』を買取しました。

東京都墨田区にお住まいのお客様のご自宅へ、出張買取にお邪魔しました。

今回のご依頼者様は、年末の大掃除に備えてご自宅の不用品の整理を進めていて、読んでいない書籍の売却のご相談を当店にくださいました。
また、書籍の他にも家電製品や雑貨なども一緒に引き取って欲しいとご希望でしたので、今回はご自宅へ直接買取にお邪魔しました(*,,ÒㅅÓ,,)

お客様は、読書の他に美術鑑賞も趣味で、買取を希望の書籍は美術関連の書籍が中心でした。
収集にそれなりの費用と労力を掛けてきたので、しっかり査定して評価して欲しいとお話されていましたが、ご提示した買取金額にご満足して頂けて、お力になることが出来て良かったです(⁎ᵕᴗᵕ⁎)

この度は、みつばち書店の出張買取のご利用、ありがとうございました！

お客様は、骨董品の収集も趣味とのことで、今回は骨董品のコレクションもいくつかお譲りして頂きました。
その中から、今回ご紹介する作品は『鉄釉推線花瓶』です。

こちらの作品は、日本の重要無形文化財である「鉄釉陶器（てつゆうとうき）」の保持者（いわゆる「人間国宝」）の原清さんの陶芸作品です。

鉄釉陶器は、釉（うわぐすり）に含まれている鉄分によって、黒色・黒褐色・柿色などに発色させる陶器の制作技法で、東洋独特の焼き物として独自の発展を示した技法です。
日本では、鎌倉・室町時代に瀬戸の地で焼かれて以来、茶道の流行等を背景にして発展するなど、全国各地で作られました。

近代では、技術的にも進歩が見られ、この技法を駆使して優れた創作を行う作家が数多く活躍していますが、その代表的な一人に数えられるのが原清さんです。
原さんは、黒と褐色の二種類の鉄釉が同じ温度で溶け合うように調整し、滲むこと無くダイナミックでありながら洗練された文様を描き出す独特の技法が高く評価されています。

中でも、この『鉄釉推線花瓶』における「推線（すいせん）」は、流れるような線で構成された文様や造形を指していると考えられ、その独自の表現が作品の個性を際立たせています(*⁰▿⁰*)

現存の作家であり、作品数も少なくないため、市場での相場価格は安定している傾向で、比較的手が出しやすい作品も多く、飾っておくのにもそこまで神経質にならないので、陶芸作品のコレクションにはおすすめの作家の作品です(⁎•ᴗ‹｡)

みつばち書店では、書籍に限らず美術品の売却のご相談も大歓迎です。
陶芸作品だけでなく、絵画やアンティーク雑貨などの買取にも対応しておりますので、詳しいご案内をご希望であればお気軽にお問い合わせください(๑•̀ •́)و

【東京都 墨田区】