『現代猟奇尖端図鑑』を買取しました。
買取品目 | |
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美術書 | |
買取方法 | 出張買取 |
お住まい | 福島県 西郷村 |
最寄り駅 | 新白河 |
※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。
※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。
スタッフからのコメント
福島県西白河郡西郷村にお住まいのお客様のご自宅へ、書籍の出張買取にお邪魔しました。
今回買取査定のご依頼をくださいましたお客様は、ご家族の遺品の整理をした際に出た不要な書籍を売却したいと、当店へお問い合わせをくださいました。
売却したい書籍は古い本ばかりで、中には戦前に発行された作品も含まれていたため、発行年代を問わずに取り扱っている業者を探して、当店のHPを見つけてくれたそうです(,,>᎑<,,)
自宅にお邪魔すると、事前のお話のとおり発行から年数が経っている作品が多くありましたが、普段から年代を問わずに取り扱っている当店の腕の見せ所だと思い、いつも以上に気合が入る査定作業でした(๑•̀ – •́)و✧
お客様は、古い本なので捨てるつもりでいたとお話されていましたが、捨てるのはあまりにも惜しい貴重な作品が何冊も含まれていて、大事な本をお引き取りすることが出来て良かったです。
この度は、みつばち書店の出張買取をご利用して頂き、ありがとうございました!
今回お譲りして頂いた書籍の中から、ご紹介したい一冊は『現代猟奇尖端図鑑』です。
この作品は、昭和6年(1931年)に新潮社から出版された、発行当時の文化を象徴する「エロ・グロ・ナンセンス」の時代を色濃く反映した書籍です。
「猟奇」と「尖端(モダン)」という2つのキーワードをもとに、当時の世相をカタログ的にまとめたもので、世界中の珍奇な写真や図版が多数収録されています。
「猟奇」というとホラー的な雰囲気を想像するかもしれませんが、私の感覚ではそこまで不快感がある写真はありませんでした。
また、後半には「猟奇・尖端の考察」と題されたエッセイが収録されていて、堀口大学、飯島正、丸木砂土(秦豊吉)、北川草彦など、当時の文化人や知識人が寄稿したエッセイは中々興味深いです(( ˘ω ˘ *))
装幀は、マティスの弟子でもあった佐野繁次郎が手掛けていて、そのデザインも高く評価されています。
本書は、大正末期から昭和初期にかけて流行した「エロ・グロ・ナンセンス」文化の代表的な書籍で、当時の大衆が何に興味を持ち、何をモダンと感じていたかを知るうえで貴重な資料で、その希少性と内容の特異性から、コレクターの間で人気の一冊です(*´˘`*)♡
一般的にはマイナスなイメージが付きがちな古い本ですが、みつばち書店ではどんなに古い作品でも丁寧に査定して、買取可否・買取金額をご案内しております。
むしろ、発行から年数が経っているからこそ希少性が上がっている作品もあり、そんな書籍を救えるような買取を日々心がけております(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾
【福島県 西郷村】