『原色精密 日本鳥類写生大図譜』を買い取りしました。

千葉県富里市にお住いのお客様のご自宅へ、書籍の出張買取にお邪魔しました。

今回ご依頼をくださったお客様は、退職に伴い身の回りの整理をしていて、不要になった書籍を引き取って欲しいと、当店の買取査定にお問い合わせをくださいました。
買い取りを希望する書籍は、美術書や学術書などの専門書が中心で、書籍以外も買取出来れば持って行って欲しいとご要望を頂いたので、今回はご自宅へお邪魔させて頂きました

査定の合間にお話したところ、お客様は学校の先生をされていたそうで、そのためか蔵書も専門性の高い書籍が多い印象でした。
仕事で使った本も多くあって、どれも思い出深く手放すのが惜しいけど、本棚の肥やしになっていては本も可哀想だと思うので処分を決意したとお話されていて、その希望に添えるように丁寧に査定させて頂きました

お客様からは、書籍以外の不用品も同時に片付いて、買取金額も想定以上の金額だったのでみつばち書店に頼んで良かったと嬉しいお言葉を頂け、当店も貴重な書籍を何冊もお譲りして頂けて大満足の買取査定でした

今回お譲りして頂いた書籍の中から、私が注目したご紹介したい書籍は『原色精密 日本鳥類写生大図譜』です。

こちらの作品は、昭和57年（1982年）に講談社から発行された書籍で、タイトルの通り鳥類の図版と解説を2冊に分けて収録されている図鑑です。

元々、昭和2年から13年にかけて刊行された作品で、1982年に限定で復刻された作品です。

著者の小泉勝爾と土岡春郊は、共に昭和時代に活躍した日本画家で、どちらも花鳥画の作品が有名ですが、特に土岡春郊はその半生を花鳥画制作と鳥類の生態研究に捧げ、「鳥の春郊」と言われた画家です。

図譜ということで個性を排除し写生に努めた画ですが、鳥の生き生きした様子と様々な角度からの羽の模様などが細かく描かれていて、また背景の植物もとても綺麗で日本画の画集としても十分楽しめます

正確な写生がされているので、図鑑として博物学上の価値も高い図譜であることも認められていて、日本の鳥類の図譜の最高傑作という方もいるほど評価が高い作品です。

みつばち書店では、図鑑などの専門書の買取も大歓迎です。
お子様向けの作品から、専門家向けの高価な作品、複数巻で構成されるシリーズ作品など、どんな書籍でも対応可能ですので、お客様からのお問い合わせをお待ちしております