『日本外交史 38冊セット』を買取しました。

千葉県市川市にお住まいのお客様のご自宅へ、書籍の出張買取にお邪魔しました。

今回買取査定のご依頼をくださったお客様は、ご自宅の整理の際に出てきた不要な書籍の処分に、当店へお問い合わせくださいました。
冊数が大量にあり古書店への持ち込みが難しいため、出張買取に対応していて、また異なるジャンルの書籍もまとめて買取が可能な業者をいくつか検討して、当店を選んでくださったそうです。

実際にご自宅にお伺いすると、ご依頼時のお話通りに大量の書籍で、段ボールで50箱ほどの量になりました。
どの書籍も集めるのに苦労してきたものばかりで大事にしてきた本なので、しっかりとした評価をしてくれる古書店に譲りたいとのご希望でしたので、お時間をかなり頂いてしまいましたが、一点ずつ丁寧にご査定しました。

拝見しました書籍は、発行から年数が経っている書籍が多めだったこともあり状態がまちまちでしたが、どの書籍も基本的に通読には問題がなかったため、まとめてお引取りさせて頂きました。

今回の買取査定でお譲りして頂いた書籍の中から、ご紹介するお品は『日本外交史』です。

本書は、鹿島出版会から1970年から80年にかけて刊行された書籍で、幕末から明治・大正・昭和に渡る日本の外交の歩みを詳細に記述した全集です。
今回は、全34巻+別巻4巻の全38冊をセットでお譲りして頂けました！

発行から年数が経っていることもあり、外函にはシミやヤケが強めにありましたが、書籍本体の傷みは比較的少なく通読には問題が無かったため、全巻セットなところなどを総合的に評価して買取させて頂きました。

本書『日本外交史』は、内容の著述に可能な限り主題となっている外交交渉に直接関与した当時の関係者自身が執筆するか、その協力を受けていることから、貴重な文献として1973年には外務大臣賞を受賞していて、英訳と独訳もされています。

歴史書は古書市場でも人気のジャンルですが、その中でも「外交」に特化しているので読者を選ぶ内容のため希少価値が高いこともプラスの評価でした。

歴史関連の書籍は、古いものになると現在とは解釈が異なっているものも多く、資料としては扱いづらくなってしまうものもありますが、一部のシリーズは今も根強い人気のあるものもあります。
お手元にございます読まなくなってしまった歴史書などがございましたら、まずは一度、お気軽にご相談頂けますと嬉しいです。