『三一書房 マハーバーラタ』をお譲りして頂きました。

神奈川県平塚市にお住まいのお客様より、書籍をお譲りして頂きました。

今回のお客様は、ご自宅の整理のために読まなくなった書籍を処分したいとのことで、当店に買取査定のご相談をくださいました。
買取を希望の書籍は、国内外の作家の文芸書が中心とのことでしたが、他にも専門的な書籍や海外の作家の本など幅広いジャンルがあり、今回はまとめて買い取って欲しいのでジャンルを問わず買取している当店を選んでくれたそうです。

小説などの文芸作品は、作品によって流通数が多いことなどから買取の際にお値段が付けられない場合もありますので、今回は事前に書籍の画像を送って頂き、内容や状態、大まかな冊数などを確認した上で、宅配便を利用しての買取をご案内しました。

実際に送って頂きました書籍は、発行から年数が経っているお品が多く経年の劣化は多少見られましたが比較的きれいなものもいくつもあり、中には珍しい書籍も含まれていてありがたい買取となりました(*^^*)

また、シリーズ作品や全集などの複数巻のものは、ほとんどが全巻揃っていたこともプラスの評価でしたが、欠品があるお品でも珍しいシリーズは高価買取させて頂きました。

今回お譲りして頂いた『三一書房 マハーバーラタ』も、全9巻の作品のところ7巻までの買取でしたが、専門的な書籍ということもあり流通数が少なく珍しいため高評価で買取しました。

本書は、『マハーバーラタ』の英語版からの翻訳で1991年から98年にかけて三一書房から発行された書籍です。

『マハーバーラタ』は古代インドの神話的叙事詩で、ヒンドゥー教の聖典のひとつで原語はサンスクリット語で書かれていて、インドでは誰でも知っている話でテレビドラマや映画、舞台の題材にもなっています。

サンスクリット語で書かれた原本が、全18巻・10万詩節・20万行を超えるとされていて、これは聖書の4倍の長さに相当する長大な作品で日本では原語からの翻訳は未完のため、最後まで日本語訳で読みたい場合は本書を読むしかないのですが、現在は絶版のため古書市場でも需要が高い作品です。

バラタ族のパーンダヴァ族とカラウヴァ族との対立を軸にした作品で、両家の権力争いを描いた波乱万丈な物語ですが、その中に神との対話や賢者の助言としてたくさんの教訓が含まれていて、それがインドの哲学、宗教の原点となっています。

大ボリュームの作品で難しそうでとっつきにくいイメージですが、頑張って読んだときの達成感はすごいのではないでしょうか

みつばち書店では、宗教関連の専門書も買取対象です。
欠けがあるシリーズ作品でも買取可能な場合がありますので、お気軽にご相談ください！