『森田曠平画集 鈴振り来りし途』をお譲りして頂きました。

千葉県柏市にお住いのお客様より、書籍をお譲りして頂きました。

今回のお客様は、長年にかけて買い求めてきた蔵書によって手狭になったお部屋の整理をするために、書籍の処分に当店の買取査定を選んで頂きました。

以前は趣味で美術館巡りをされていたとのことで、査定を希望された書籍も美術書が中心でした。
画集などの美術書は大判のものが多く、保管スペースにお困りの方も多いのではないでしょうか。
当店では、そういった美術関連の書籍も多く取り扱いさせて頂いておりますので、処分をご検討中の方はお気軽にお問い合わせください。

今回をお譲りして頂けた書籍は、中には現在では入手が難しいものも含まれており、お客様は集めるのにそれなりの費用と労力が掛かったのでしっかりと査定して頂きたいとのご要望でした。
ご提示させて頂きました買取金額にも納得して頂け、当店としても貴重な書籍をいくつも買取り出来て、大満足の買取となりました。

そんな、今回買取しました書籍からご紹介する一冊は『森田曠平画集 鈴振り来りし途』です。

本書は、駸々堂出版より1993年に発行された、日本画家森田曠平の画集です。
歴史や物語を題材にした人物画に優れた森田曠平の全画業を集成した豪華な美術書となっています。

森田曠平は書画のコレクターとしても名前が知られており、また６０歳近くになってからは版画を始めるなど、旺盛な研究心で様々な技法を試みて、従来の日本画とは異なる色彩や表現の作品も多く手がけています。

その理由を森田は、「好奇心が強く、絵のことは何でも試みようと思っていた」と語っていて、日本美術院賞や内閣総理大臣賞を受賞するなど、日本画の大家として人気を博しています。

森田曠平は、一般の方にはあまり知られていないマイナな画家かもしれませんが、自身の画業の傍らに多摩美術大学の日本画助教授などを勤めるなど後進の育成にも力を入れており、現在でも大きな影響を与え続けている画家の一人です。

画集などの美術書は、装丁が美しいものも多く、読むだけでなく飾ることでも楽しむことができるのも良いところですが、ついつい増えすぎてしまうのが悩みの種ではないでしょうか。
そんなときは、是非当店にお気軽にご相談ください。