『ツュンベリー 日本植物誌』を買い取りしました。
買取品目 | |
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植物学書 | |
買取方法 | 宅配買取 |
お住まい | 東京都 稲城市 |
最寄り駅 | 稲城 |
※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。
※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。
スタッフからのコメント
東京都稲城市にお住まいのお客様より、書籍を買い取り致しました。
今回のご依頼は、現在は空き家になっているご実家の不用品を処分した際に出た書籍を買い取ってもらいたいと、当店の買取査定にご相談をくださいました。
以前住んでいたご両親はどちらも読書がお好きで、様々なジャンルの書籍が雑多にあり、分野を問わず買い取りが可能な業者を探していたところ、当店に興味を持ちご連絡くださったそうです(>᎑<`๑)♡
冊数は少なめでも専門性の高い書籍が何冊か含まれているとのことでしたので、今回は査定に少しお時間を頂いてしまう可能性も考慮して、宅配便を利用の査定をご案内させて頂きました(❃ӦωӦ)ノ
送って頂いた書籍は、事前のお話の通り冊数は少なめでしたが、絶版になっていて現在では入手が困難な希少な作品もいくつか含まれていて、発行年数を考えると状態が良かったことも評価して、高価買い取りさせて頂きました(,,>᎑<,,)
そんな、今回買い取りしました書籍の中から、ご紹介する一冊は『ツュンベリー 日本植物誌』です。
こちらの書籍は、1976年に井上書店から刊行された、スウェーデンの植物学者・カール・ツンベルク(ツュンベリー)の植物学書です。
元々『日本植物誌(Flora Japonica)』は、1784年に発行された作品で、本書はツュンベリー来日200年記念出版と銘打ち、300部限定で発行された復刻版です。
ツュンベリーは、江戸時代に出島のオランダ商館付き医師として赴任・来日し、わずか1年の滞在ながら長崎で300種、箱根で62種、江戸で43種など、合わせて812種の植物標本を採取し、帰国後に日本の植物に関する論文を多数発表し、またそれらをまとめた本書『日本植物誌』を発表しました。
それまで、日本の植物は世界的にあまり知られておらず、このことは日本の植物学上画期的な出来事で、ツュンベリーの発表した論文をきっかけに、海外での日本植物の研究の道は拓かれました。
新種も多数発見し、分類学への貢献も大きかったことから、学名にツュンベリーの名前が献名されている日本産の植物も多くあります(( ˘ω ˘ *))
本書は「日本の植物を集大成した最初の著作」と言われていて、日本の植物学上かなり重要な一冊ではありますが、内容があまり一般的では無く、限定発行ということから流通数が少ない希少性の高さも評価して、高価買取致しました。
みつばち書店では、専門家に向けた学術書などの買取も大歓迎です。
冊数が少なくても書籍の内容や状態によっては対応が可能な場合がありますので、お気軽にご相談くださいヽ(•̀ω •́ )ゝ