『辻潤著作集』を買取しました。

  • 辻潤著作集
買取品目
思想書、全集
買取方法宅配買取
お住まい神奈川県 鎌倉市
最寄り駅大船

※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。
※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。

スタッフからのコメント

神奈川県鎌倉市にお住まいのお客様から、書籍を買取しました。

今回のお客様は、亡くなられたご家族の遺品を整理していて、古い本が大量にあるのでもし可能であれば買い取ってもらいたいと思い、当店に査定のご相談を下さったそうです。
古い本ばかりで、状態もあまり良くないのであまり期待してませんが…とのことでしたが、事前にメールで査定を希望の書籍の画像を送って頂き内容を確認した後、今回は宅配便を利用しての査定をご案内しました。

ご家族はかなりの読書家で、実際に送って頂いた書籍は昭和発行のものが中心で、幅広いジャンルにわたっていました。
大事されてきた愛着のある書籍をいくつもお譲りして頂いて、次の読者探しのお手伝いをすることが出来、お客様からも喜んで頂け嬉しい買取査定でした(^o^)

今回お譲りして頂いた書籍の中からご紹介するお品は、『辻潤著作集』です。

辻潤著作集

本書は、1969ー70年にオリオン出版社から発行された日本の翻訳家・思想家の辻潤の著作集です。
今回は、全6巻と別巻の計7冊セットをまとめてお譲りして頂きました。
残念ながら6巻のみ函なしでしたが、それでも貴重な書籍が揃っており、高く評価をさせて頂きました。

辻潤は、英語教師の傍ら翻訳家としてロンブローゾの著作『天才論』の訳を発行したことで有名ですが、日本におけるダダイスムの中心的人物の一人としても有名です。

ダダイスムは第一次世界大戦に対する反抗などから、既成の秩序や常識に対する否定、攻撃、破壊といった思想で1910年代なかばに生まれ世界中に広まりましたが、日本では大正時代にピークを迎えました。

そんなダダイストを名乗っていた辻潤ですが、英語教師を恋愛問題から退職後は定職には就かずに放浪生活を送り、その奔放な生き方から警察の保護を受けることもありましたが、著作は後の作家にも影響を与えています。
宮沢賢治が生前唯一刊行した『春と修羅』を、辻潤が新聞紙上のコラムで激賞したのが宮沢賢治が中央の文芸関係者に最初に評された事例とも言われています。

あまりポピュラーな作家ではありませんが、今年2022年には内縁の妻で大正時代の女性解放運動活動家の伊藤野枝の半生を描いたドラマ「風よあらしよ」がNHKで放送され、辻潤役を稲垣吾郎さんが演じて話題になりましたねicon_razz.gif

みつばち書店では、生前整理や遺品整理のお手伝いも承っております。
書籍は、最近発行のものはもちろん戦前発行の古書や資料も取り扱いが可能ですので、書籍の処分の際はぜひ「みつばち書店」にご用命ください!


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