『大漢和辞典』を買受させて頂きました。
買取品目 | |
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辞典 | |
買取方法 | 宅配買取 |
お住まい | 茨城県 つくば市 |
※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。
※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。
スタッフからのコメント
茨城県つくば市のお客様よりご依頼を頂き、宅配買取で書籍を買受致しました。
今回のお客様は、ご自宅の整理を行った際に、これまで大切にされてきた蔵書の数を少し減らそうと思い、当店の買取査定を選んで頂いたそうです。
メールでのお問い合わせ時におおまかな書籍の内容を教えて頂きましたが、小説などの文芸書の他にも、一般的な書店ではあまり取り扱いが無い専門的な学術書も多く所有されており、査定にお時間を頂く可能性がございましたので、当店へお品を送って頂く宅配買取をご利用して頂きました。
拝見させて頂いた書籍は、どれも状態が良く大事にされてきたことが伺えるものばかりで、一点ずつ丁寧にご査定させて頂きました。
その中で、今回ご紹介する書籍は『大漢和辞典』です。
『大漢和辞典』は、大修館書店から出版されている漢和辞典で、漢字研究者の諸橋轍次を代表に編纂され、1925年の構想から数々の工程を経て、2000年の補巻刊行まで70年あまりかけて完成された、全15巻の世界最大の漢和辞典と呼ばれている辞典です。
本書は、大修館書店の創業者の鈴木一平の「後世まで残るような漢和辞典を作りたい」との発案から、依頼を受けた諸橋轍次を中心に1927年から編纂が始まりました。
膨大な資料から漢字と熟語を収集しカードにして整理するなど編纂作業は当初の計画を超える大規模なものとなり、長い年月をかけて1943年に第1巻が刊行されました。
当時は戦時下で資材が足りず、特別に紙の使用許可を受けて限定1万部での発行でした。
1945年の空襲の際には、大修館本社や印刷工場が被災し、印刷用の活字組版が失われるなどの苦難に見舞われましたが、1955年に発案から30年の時を経て第1巻が刊行され、1960年の13巻の発刊で一応の完成を見ました。
その後も、1982年の諸橋の死去後も修正作業が行われ続け、2000年に「大漢和辞典補巻」を刊行し、1925年からの当初の構想の全体を完成させました。
2018年11月には、USBメモリによるデジタル版が発売されましたが、この書籍版もいまだに高い人気です。
国内の小説家や俳人、言語学者にも高く評価され、また中国政府が本書を500セット購入しているなど、世界でも高い評価を受けている、日本を代表する漢和辞典です。